神奈川県相模原市の本弘寺(高島利明住職)では、去る十一月十六日、大谷光見御法主台下、大谷貴代子大御裏方様の御下向を仰ぎ、同寺開山五十周年記念法要を厳修した。当日はこの日を待ち望んだ同寺ご門徒方が大勢参詣される中、午前十時、法要は庭儀より始まり、可愛いお稚児さんを含めた百人以上の列が雅楽の調べと共に練り歩き、山門をくぐり本堂へと向かった。引き続き、御法主台下御親修のもと、盛大に法要が勤められ、行道散華で華を添えた。また住職のご長男・明弘さん、ご次男・弘文さんも内陣出仕し、巡讃をつとめ、同寺の次代を担う頼もしい姿をご門徒方に披露された。法要後には御法主台下より御親教を賜り、御法主台下にはまず、回寺五十周年にお祝いの御言葉を贈られた。そして、平成二十三年の親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向け、「親鸞聖人の御遺徳を讃え、すばらしい仏法の味わいを喜び、人々に喜びを伝えてゆく、自信教人信の道を共に歩んで参りたい」と述べられ、最後に「本日、すばらしい法会のご縁をいただくことができ、皆さまと共にみ仏へ感謝報恩のお念仏を称えさせていただきたいと思います」との御言葉を賜り、堂内念仏称和の声が響いた。続いて大御裏方様より「今日のご縁を大切にされまして、これからも一層仏法聴聞にいそしませていただき、御恩報謝のお念仏を高らかに申させていただきたい」、そして同寺が「これから先も常に皆さまの高らかに称えるお念仏に満ちて、歩みを続けてゆかれますことを切に念願をいたす次第でございます」との御言葉をいただいた。そして最後には高島住職が挨拶に立たれ、開基である亡き先代住職の御苦労を偲びつつ、今日まで同寺を支えてこられた多くの方々への感謝の言暴を述べられた。そして「これからも皆様方と共に、浄土真宗、親鸞聖人のお念仏を喜びながら、お念仏の大道をしっかりと歩まさせていただきたい」と力強く抱負を語られた。また無事法要を終え、高島信枝前坊守は「五十年を振り返るといろんなことがありました。亡くなった前住職のもと聞法の中に一日一日を大事に歩んで参りました。大変辛いこともありましたが、今はそれもよき思い出となり、今日を迎えられたことを有り難く思っております。御法主台下、大御裏方様にお越しいただいたことは、本当にただごとではない、もったいないことであり、これからも聞法を大事にして参りたいと思っております」と感慨深く語った。